未経験からIT職への転職のポイント!業界5カテゴリ&具体的な仕事

IT関連の仕事に未経験から転職したいと思っているけど、IT業界に転職すればいいの!?

いや、そもそも未経験で雇ってくれるのかしら・・・

という人に向けてわかりやすく解説します。

IT関連の仕事に就くには、大きくわけると2パターンあります。

IT関連の仕事
  1. IT業界のIT関連職
  2. IT業界以外での情報システム部門等

その他、フリーランスで働く方法もあり。

IT職に興味がある方は、まずはITの仕事について詳しく知ってみることをおすすめします。

20代は転職するチャンスの時期です。ただし、転職にはリスクや不安も伴いますので、慎重に考えて行動することが大切。

本文の後半では、未経験でも採用されやすいIT関連の仕事も紹介します。

目次

IT業界の5つのカテゴリ

IT業界を分類する方法はいくつかありますが、一般的には以下の5つのカテゴリに分類されます。

5つのカテゴリ
  1. インターネット・WEB業界
  2. 通信インフラ業界
  3. ハードウエア業界
  4. ソフトウェア業界
  5. 情報処理サービス業界

以下は、さらに詳しく、具体的な企業名を用いた例です。

インターネット・WEB業界

インターネットを使ったサービスやコンテンツを提供する企業や団体が集まった業界です。

例えば、ウェブサイトの作成や運営、オンラインショッピング、SNS、検索エンジン、動画配信サービスなどが含まれます。

代表的な企業
  • Google
  • Yahoo
  • Amazon

インターネット・WEB業界は、情報通信技術の発展によって急速に成長しています。この業界は、様々な形で私たちの生活に影響を与え、今後もますます重要な役割を果たすことが予想されます。


通信インフラ業界

電話やインターネットなどの通信サービスを提供するために必要な「道具や設備」を作っている業界です。

通信インフラを作ることで、私たちはスマートフォンやパソコンを使って友達や家族と話したり、インターネットで情報を検索したり、オンラインゲームを楽しんだりすることができます。

この業界には、通信会社や機器メーカーなどが参加しています。

代表的な企業
  • ソフトバンク
  • NTTドコモ
  • KDDI

通信インフラが発展することで、今後もますます新しいサービスや便利な機能が生まれることが期待されています。

ハードウエア業界

コンピューターなどのデジタル機器を作るために必要な「物理的な部品や装置」を製造する業界です。

例えば、スマートフォン、パソコン、タブレット、カメラ、ゲーム機など、私たちが日常的に使っているデバイスを製造するのに必要な部品を作っています。

この業界には、大手のハードウェアメーカー、半導体メーカー、通信機器メーカーなどが参加しています。

代表的な企業
  • Apple
  • 富士通
  • パナソニック

ハードウェア業界は、新しい技術や製造方法の開発が進んでおり、より高性能で効率的なデバイスを作るために、常に進化を続けています。

ソフトウェア業界

私たちが使うスマートフォンやパソコンなどのデバイスで動いている「プログラムやアプリケーション」を開発する業界です。

例えば、SNSやゲーム、ウェブサイトやビジネスアプリなどがソフトウェア業界で開発されています。

この業界には、大手のソフトウェア企業やスタートアップ企業、ITコンサルティング会社などが参加しています。

代表的な企業
  • 日本オラクル
  • オービック
  • マイクロソフト

ソフトウェア業界は急速に発展しており、新しい技術や手法が次々に生まれています。最近では、人工知能やブロックチェーン、IoTなどの分野にも注目が集まっています。

情報処理サービス業界(Sier)

企業や団体などからの受託を受けて、情報処理に関するさまざまなサービスを提供する業界です。

例えば、企業の情報システムを構築・運用するシステム開発や、データの入力・集計・分析を行うデータ処理、ITコンサルティングなどが挙げられます。

代表的な企業
  • NTTデータ
  • 富士通
  • 日本IBM

Sierとは、System Integration and Engineering Service Provider(システムインテグレーションアンドエンジニアリングサービスプロバイダー)の略称で、情報処理サービス業界の一種です。

Sierは、企業や団体が自社で情報システムを構築・運用することが困難な場合や、専門知識を持たない場合に重宝されます。

また、Sierは情報処理に関する最新の技術やトレンドに詳しく、企業や団体がより効率的な情報処理を実現するためのソリューションを提供します。

IT業界の仕事とIT関連の仕事

IT業界の仕事はIT技術に直接的に関わる仕事が多くあります。

IT業界以外での業界でも、ITに関連する仕事はあります。例えば、情報システム部門のような部署に所属しての仕事など。

IT業界の仕事

IT業界別のIT系の職種と代表的な企業の図です。

一覧表です。

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業界代表的なIT系の職種
インターネット・WEB Webディレクター 、Webデザイナー 、Webマーケター、Webエンジニア、UI/UXデザイナー、DTP・グラフィックデザイナー
通信インフラシステムエンジニア 、インフラエンジニア、 サーバーエンジニア、 データベースエンジニア 、セキュリティエンジニア
ハードウエアハードウェアエンジニア、組込みエンジニア、システムエンジニア 、フィールドエンジニア 、 テストエンジニア、  セールスエンジニア、CADオペレータ
ソフトウェアシステムエンジニア、プログラマー 、ネットワークエンジニア、アプリケーションエンジニア 、セキュリティエンジニア サポートエンジニア
情報処理サービスシステムエンジニア、 プログラマー、 データエンジニア、ITコンサルタント、ヘルプデスク
IT業界の職種

働きたい業界が決まった場合、最終的に就きたい職種を目標にすることで、必要なスキルや知識、経験を磨くことができます。

具体的な目標を持つことで、より効率的にキャリアを築くことができます。

IT関連の仕事

IT業界以外の業界においても、企業の情報システム部門などに所属して、IT関連の仕事をすることがあります。

会社によって情報システム部門の呼び方は異なりますが、以下のような部門等があります。(実例)

  • 情報システム部(総務部等の下の情報システム課)やシステム部
  • IT
  • PCサポート
  • ヘルプデスク
  • 部署はなく「システム担当」と呼ぶ場合もあり

例えば、製造業や小売業、金融業など、様々な業種で情報システム部門が設置されています。

規模の小さな企業の場合は、他の業務と兼任でシステム関連業務を行うこともあります。

この部門では、業務効率化や情報セキュリティの向上などのために、IT技術を利用したシステムの構築や運用、保守を行います。

他部門との接点では、パソコントラブル等での問い合わせなどの業務、パソコンの修理や入れ替えなどがあります。

IT関連の仕事は、IT業界に限らず、あらゆる業界で求められる重要な職種となっています。

IT系の仕事(職種別)

ここでは職種別でIT系の仕事を簡単に解説します。

各職種の右側にある三角をクリックすると詳細を表示します。

Web・クリエイティブ系

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイトの制作・運営(構築)にあたって、プロジェクト管理や進行等を指揮する仕事です。

企業やクライアントの要望を受けて、Webサイトの目的やコンセプトを考え、それを実現するためのプランニングやデザインの指示を出します。

Webサイトの目的やコンセプトを理解し、プランニングやデザインの指示を出す能力が求められます。

Webサイトやアプリケーションの企画・設計・運営に興味がある方には、魅力的な職種となるかもしれません。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザインを担当する職種です。

クライアントの要望やWebサイトの目的を理解し、ユーザーにとって使いやすく、美しく、視覚的に魅力的なデザインをつくります。

Webデザイナーは、インターネットやモバイルアプリケーションの普及に伴い、ますます需要が高まっています。

Webサイトやアプリケーションのデザインに興味がある方は、Webデザイナーとしてのキャリアを検討することができます。

Webマーケター

Webマーケターは、Webを活用して、商品やサービスが売れ続ける仕組みを作る(マーケティング)職種です。

商品やサービスのターゲットユーザーを分析し、そのユーザーにとって魅力的なコンテンツを作成することで、Webサイトやアプリケーションの訪問者数を増やし、売上をアップさせます。

Webマーケティングは、ビジネスにおいて欠かせない分野であり、需要が高まっています。

商品やサービスを売りたいと思っている方は、Webマーケターとしてのキャリアを検討することができます。

ITエンジニア

システムエンジニア(SE)

システムエンジニア(以降「SE」)は、上流工程と呼ばれる仕事で、クライアント(ユーザ)の要望や課題を分析し、システムを設計し、そして管理します。

設計の過程では、プログラム言語やデータベースなどの技術を活用し、システムの機能や性能を決定します。

企業等によりSEの仕事内容は異なります。そもそもが定義があいまいです。

SEの名前通りで言えば、情報システムすべてのエンジニアなので、プログラマー(以降「PG」)の仕事も含めることになるでしょう。

しかし、多くの企業では上流工程の仕事をSEと呼び、下流工程(プログラミング・テスト等)をPGと呼びます。

また、業界等によって扱うシステムは異なります。

  • ビジネスアプリケーション
  • 制御系
  • Web・スマホ系
  • 社内SE

最後の社内SEは企業の情報システム部門で、主にシステムを導入・改修し、運用する業務ですが、実際はヘルプデスクの仕事も行う企業もあります。システム導入は、多くの企業は外部(ベンダー)に任せているケースがほとんど。

SEは、高い専門性を持つ職業であり、需要が高まっています。

SEは、コンピューターシステムに関する知識と技術を持つことが求められます。それ以外にもコミュニケーション能力や問題解決能力などが必要となります。

プログラマー(PG)

プログラマーは、プログラミング言語を使用して、コンピュータやスマートフォンなどのデバイスに搭載されたソフトウェアを作る仕事です。

また、システム上の不具合やバグを修正することも、重要な仕事のひとつです。テストを繰り返し、バグやエラーに対処して、納期までに完成したソフトウェアを納品します。

プログラミング言語は、現在で千以上存在していると言われています。しかし実際に使われている言語は限られています。

主なプログラミング言語とどんなところで使われているかの例です。

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プログラミング言語使用例
JavaWebアプリ、Androidアプリ
PythonWebアプリ、データサイエンス
COS、組み込みシステム
C++ゲーム開発、デスクトップアプリ
JavaScriptWebページの動的な操作等
RubyWebアプリ開発
PHPWebアプリ開発
SwiftiOSアプリ開発
主なプログラミング言語

Web開発に関連する言語としては、HTMLやCSSも挙げられます。これらはマークアップ言語と呼ばれ、Webページの構造や見た目を定義するために使われます。

PGは、需要が高く、やりがいも大きい職業の一つです。

PGの仕事に興味がある場合は、自分が開発したいソフトウェアをイメージするところから始めてみることもできます。

ユーザサポート・ヘルプデスク

ユーザサポートやヘルプデスク等、呼び方はいろいろあります。

コンピューターやスマートフォン、タブレットなどの機器を使っている人たちからの問い合わせに応じ、トラブル解決やサポートを行う仕事です。

問い合わせ対応は、電話やメール、リモート、チャット、または対面。

ユーザーサポート・ヘルプデスクは、ユーザーの問題を解決し、スムーズな業務運営に貢献する重要な役割を担っています。

ユーザーサポート・ヘルプデスクの仕事にはコミュニケーション能力や問題解決能力が求められます。

技術系

CAD・設計

建築や製造業などで、建物や製品の設計や図面作成を行う仕事です。

CADとは、Computer Aided Designの略で、コンピューターを用いた設計のことを指します。

設計や図面作成のために、建築や機械、電気、電子などの専門知識が必要です。CADソフトウェアの操作技術や設計ツールの使い方も重要なスキルとなります。

CAD・設計の仕事には、需要が高く、製造業や建設業などで活躍することができます。

CAD・設計の仕事に興味がある場合は、CADソフトウェアを使った簡単な図面の作成から始めてみることもできます。

CADオペレーター

CADオペレーターは、設計図面を作成する仕事で、以下のような分野があります。

  • 機械
  • 電気・電子
  • 建築

CADオペレーターは、設計図面を作成するためのCADソフトウェアを操作します。CADソフトには、2D(正面図・平面図・側面図)と3D(仮想空間上に立体を構成)があります。

CADオペレーターには、需要が高く、製造業や建設業などで活躍することができます。

CADオペレーターに似ている職種で、GISは(Geographic Information System(地理情報システム)のオペレーターもあり、地図を見たり細かい作業が好きな人に向いています。

未経験から転職しやすいITの仕事3選

全くの未経験から、比較的転職しやすい仕事3つを紹介します。

おすすめの仕事3選
  1. PCキッティング
  2. ユーザーサポート・ヘルプデスク
  3. IT事務

いずれの仕事も業務経験を積んだ後に、目標とする仕事に転職する方法をおすすめします。

PCキッティング

長期間の募集もあるかもしれませんが、基本的に期間限定の仕事が多いです。契約終了後に違うIT関連の仕事にステップアップが可能。

企業や学校などで導入される大量のパソコンを、工場から出荷された状態から社員等のユーザーが使用できるように設定する仕事です。

PC操作に慣れていれば、マニュアル通りに進めれば、難しくはありません。

簡単な作業の流れ
  • OSのインストール
  • アプリのインストール
  • ネットワーク設定やプリンタ設定
  • 設置作業

作業方法は企業により異なります。

USBメモリのみでクローニングを行っている場合、非常に簡単な作業です。はじめから設定したいという人には物足りないかもしれません。

この作業は、パソコンの購入や更新時に必要となるため、コスト削減や作業効率の向上などの観点から、アウトソーシングされることが多いです。

ユーザーサポート・ヘルプデスク

前項目で説明していますが、ユーザーからの問い合わせやトラブルに対応することを目的とした仕事です。

仕事以外でも馴染みがある仕事です。例えば、「家電が壊れて問い合わせした」というような経験があると、イメージしやすいでしょう。

具体的には、社内でのサポートとお客様対応のサポートがあり、メール、電話、リモート、または直接問い合わせ対応する方法があります。

仕事探しでは、「ITサポート」として扱われていることも多いです。

ユーザーサポートなどの仕事は、企業の情報システム部門所属での業務であることが一般的です。

ITアシスタント(事務)

IT部門のスタッフが、業務に集中できるようにサポートする業務。部署の文書管理やIT資材の管理など、簡単な業務が中心です。

ITの基本知識と事務職経験があると就きやすいので、まずはここからチャレンジしてみるのもよいでしょう。

自分にあったIT系の仕事を知る

IT業界やIT関連の仕事について理解できたけど、まだ自分はどの仕事があっているのかわからない。

という場合、次の方法を試してみてはいかがでしょうか。

向いている仕事探しのアイディア
  1. 自分の興味や関心を考える
  2. スキルセットを見極める
  3. 転職エージェントに登録する

自分の興味や関心を考える

IT業界には本文のはじめで紹介した通り、5つのカテゴリがあります。

また、IT業界以外でのITに関する仕事もあります。

本文で紹介したことを参考に、自分が興味を持っている領域や、これまでの経験を活かせる職種を選ぶと良いでしょう。

例えば、Web系の仕事に興味を持った場合、今すぐご自身で楽しみながら学習をスタートすることが可能。どんな方法があるか簡単に紹介します。

  • アドビ製品の導入
    基本のイラストレータとフォトショップを使う。無料で視聴できる学習動画が充実しています。
  • ウェブサイト作成
    このサイトのように自分の興味のあるサイト作る。レンタルサーバー等の契約する必要がありますが、最近は非常に簡単になっています。

また、プログラミングに興味を持った場合は、自分が欲しいと思う簡単なアプリを作成してみるのも良いかもしれません。

スキルセットを見極める

自分が持っているスキルや、今後習得したいスキルに基づいて、職種を選ぶ方法もあります。

今までの経験を全く使わなくなるのはもったいないです。

例えば、エクセル操作が得意なら、まずはプログラミングの基本(アルゴリズム)を学習し、すぐできるエクセルVBA(マクロ)を使ってみるのも良いでしょう。

そこでプログラミングが楽しいと感じたら、他の転職に結びつく言語を学ぶことも可能。

転職エージェントに登録する

アラサーでの未経験への転職成功の可能性は高いです。

ITに興味を持った現時点での転職エージェントに登録する方法も有効です。

学習サポートを実施しているエージェントもあります。

また、専門家のサポートで、自分では見つけられなかった才能やスキルに気づくこともできるかもしれません。

転職エージェントとは?
  • 求人情報の提供
  • 求人情報のアレンジ
  • 履歴書の添削や面接対策
  • 求人情報の非公開案件の紹介

以上のようなサポートを受けることができるため、転職エージェントに登録することで、よりスムーズかつ効率的な転職活動を行うことができます。

まとめ・未経験でもITの仕事に就ける可能性あり

この記事では、IT業界と主なITに関する仕事を紹介しました。実際はもっとたくさんの仕事があります。

若い世代に需要の多くおすすめのITの仕事としては、以下のようなものが挙げられます。

  • プログラマー
  • Web関連

プログラマーに必要なプログラミングの基礎知識は、あらゆる場面で活用でき、他の仕事に変える際にも役立ちます。

Web関連では、UI/UXデザイナーの仕事も注目されています。

おすすめを2つあげましたが、まずは、自分がどのIT業界やどの分野のIT関連の仕事に興味を持っているのかを把握することが、スタートとして重要です。

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