自分が嫌いという感情を克服するために、まずは私自身の過去の失敗談をここで綴っていこうと思います。
これまで50年以上の人生を歩んできましたが、その中で最大のつらい出来事というわけではないものの、その後の人生で引きずる原因となった話です。それは、約10年間共に過ごした前の夫とのことです。
この話は、私たちの関係が終わりを迎えた頃のことです。離婚という選択をしたわけですが、「離婚原因は?」と問われれば、たった一つの理由だけではありません。
おそらく多くの人がこの点には同意するのではないでしょうか。結婚生活には、さまざまな問題が次々と起こります。そして、私たちの場合も例外ではありませんでした。
参考・司法統計からみた離婚理由
まずは参考データの話から。
離婚は今や珍しいことではなく、多くの人が経験する問題となっています。離婚の理由として最も多いのは「性格が合わない」という結果。
性格は完全に一致するなどあり得ないので、性格の不一致は誰にでも起こり得る問題です。その許容範囲には大きな違いがあるため、最終的に離婚に至るのでしょう。
男女別に見た離婚原因です。
順位 | 夫 | 妻 |
---|---|---|
1 | 性格が合わない | 性格が合わない |
2 | 精神的に虐待する | 生活費を渡さない |
3 | その他 | 精神的に虐待する |
4 | 異性関係 | 暴力を振るう |
5 | 浪費する | 異性関係 |
6 | 家族親族と折り合いが悪い | その他 |
7 | 性的不調和 | 不詳 |
8 | 同居に応じない | 浪費する |
9 | 暴力を振るう | 性的不調和 |
10 | 不詳 | 家庭を捨てて省みない |
11 | 生活費を渡さない | 酒を飲み過ぎる |
12 | 家庭を捨てて省みない | 家族親族と折り合いが悪い |
13 | 病気 | 病気 |
14 | 酒を飲み過ぎる | 同居に応じない |
出展:司法統計の令和5年司法統計年報(家事編)より
私が離婚した最後の出来事
離婚の原因はひとつではなく、長期間にわたって蓄積されたさまざまな問題が最後に爆発する形でした。
最終的に決定打となったのは、前の夫の不貞行為でした。これがきっかけで私は別居を決意しましたが、そのときは離婚を考えていたわけではなく、ただしばらく距離を置きたかったのです。
ところが、別居してからわずか1か月後、私は離婚を決めました。振り返ってみると、その選択をした理由を正確に覚えているわけではありません。
ただ、あのとき「もうこれ以上は無理だ」と思った、そういう感覚だったとしか言いようがありません。
問題の背景
はじめの問題は、田舎から上京してきた義理両親との同居によって、喧嘩が絶えない日々を送っていました。
最大の問題はお金で、義理両親が田舎に残してきた家のローン、前の夫の借金、さらに義母がメンタルの問題で働けず、とにかく貧乏でした。
主な問題点をまとめると
- お金がない
- 喧嘩が多い(酒癖が悪い・義母のメンタルの問題)
数年にわたって節約と借金返済を頑張ってきたある日、前の夫の様子に変化が現れました。女性の直感は当たります。
異性関係の問題
令和5年司法統計年報5位の「異性関係」の問題が勃発しました。詳細についてはGoogleのポリシーに触れるため、控えますが、これは私にとって衝撃的な出来事でした。
そもそもですが、前の夫を男性として見ることはできず、むしろ気持ち悪いと感じていました。ほかの女性にとられた!という男女のドロドロ話とは違うのかも。
異性問題によって衝撃を受けたのは、自分が捨てられた感覚があったからです。これは、私の子ども時代の経験からくるものかもしれません。
衝撃的な出来事とは離婚原因ではない
離婚を決意した決定的な出来事は前の夫の浮気でしたが、それが衝撃的な出来事だったわけではありません。
それよりも、浮気が発覚する前に起こっていたことや、その後の彼や彼女の発言が今でも理解できません。もはや、彼らは私が知っていた人とはまったく違う存在になってしまったのではないかと感じています。