発達障害の疑いがある社員との関わりに疲れ果て仕事を辞めることにした

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    従業員が一定数いる企業では、発達障害の方が障害者雇用枠で働いているケースも増えてきたように感じます。しかし、障害者雇用枠に限らず、発達障害の特徴を持つ方が職場にいることは珍しいことではありません。

    私が今直面している悩みも、そのような状況から生じています。発達障害の疑いがある社員との関わりが原因でストレスが溜まり、最終的には衝突に至りました。

    その社員は、おそらく専門の診断を受けていないだろうと感じます。もし診断を受けていたなら、自分の行動が他人との衝突を引き起こすことを理解しているはずですし、悪意がある行動と捉えられることもあるでしょう。また、診断を受けた結果、発達障害ではないとされる可能性もあります。現状わかっているのは、彼女が発達障害の特徴を持っているということです。

    目次

    アンチ発達障害ではない

    私自身も発達障害のグレーゾーンにいるため、発達障害に対して否定的な感情は持っていません。しかし、それでも彼女とのコミュニケーションには大きな疲れを感じ、気づけば私が加害者扱いされるような状況にまで発展してしまいました。

    精神的に限界を迎え、最終的に仕事を辞める決断をしたものの、その後の派遣会社とのやり取りでさらに不利な立場に追い込まれそうです。

    この先どうなるのか、正直なところ不安が残ります。しかし、これをチャンスと捉えることにしました。今の仕事は何となく選んだわけではなく、少し考えがあっての選択でした。深くはない考えでしたが、それでも自分なりに意図があったのです。もしかすると、今こそ当初考えていたことを実現する時期なのかもしれない。そう思うことで、少しでも前向きにこの状況を乗り越えようとしています。

    発達障害の疑いのある社員に我慢の限界

    彼女と初めて会ったときから、「これは発達障害かもしれない」と感じました。彼女は以前から周囲との衝突を何度も経験してきたようですが、上司に非常に気に入られているため、今後も同じような問題が起こったとしても、彼女は守られるでしょう。

    彼女の行動や態度は、一般的にASD(自閉スペクトラム障害)の特徴に当てはまると思っています。最初のうちは「仕方がない」と割り切って、あまり気にしないように努めていました。しかし、彼女との関係が徐々に私にとって大きな負担となり、ついに我慢の限界が訪れたのです。

    監視されいろいろ起きてついにやる気なくす

    私自身、社会人としての経験は約30年あり、同じ職種での経験も私の方が彼女より長いです。そのため、年上の人に対して上から目線で指摘をする彼女の態度には、非常に不快な思いを抱きました。これは、もしかすると私のプライドが傷ついたということなのかもしれません。

    また、私が他の担当者から頼まれて行っていた業務に対しても、彼女は常に私の仕事をチェックし、威圧的な態度で指導してきました。まるで監視されているかのような気分になり、それが次第に大きなストレスとなっていきました。

    その結果、私は次第に精神的な負担が増し、気が狂いそうになる日々が続きました。そして、ある出来事がいくつか重なり、ついにやる気を失ってしまったのです。詳細については、仕事を辞めた後に追記するかもしれません。

    気づいたら私が加害者に!?

    これまでに起こったことを、派遣会社と上司に報告しました。後日、派遣先で呼ばれて話をすることになりました。彼女は涙目になりながら、「私は何もわからない」「悪気はなかった」「気づかなかった」と訴えました。

    なぜかその場では、私が彼女をいじめているかのような雰囲気が漂っていました。

    その光景を見ていると、まるで自分が上から俯瞰して見ているような不思議な感覚に陥りました。

    おばさん

    これ何なの? どうしてこんなことに?

    その瞬間、心の中でふと決意が固まりました。

    おばさん

    あ、無理
    バカバカしい

    そう思った時点で、この職場にこれ以上いる必要はないと感じました。

    そもそも話し合いの場は、これからも働き続けることを前提に、職場の雰囲気を改善したいという思いから設けたものだったはず。しかし、それが逆効果となり、辞める決心をする結果に。

    同じような衝突があったことを他の人から聞いていたため、彼女が「本当に何もわからない」というのは何か違和感がありました。何度も同じことが繰り返されているのだから、いい加減改善すべきだろうという怒りが湧いてきました。

    発達障害の専門外来の通院経験

    私はアンチ発達障害ではありませんので、私自身の経験について少しお話しします。過去に、私はASD(自閉スペクトラム症)の専門外来に通院していました。

    通院のきっかけ

    これは30代の頃の話です。通院を始めた理由は、人間関係がうまくいかず、特に仕事の場で様々な問題を抱えていたからでした。

    そんなある日、たまたま読んだ本で「もしかして私はアスペルガー症候群かもしれない」と思うようになったのがきっかけです。

    「アスペルガー症候群」という診断名は廃止され、「自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder, ASD)」の一部として統合されています。

    現在、大人の発達障害で診断を受けようとすると、病院の予約が非常に困難です。私が30代の頃でも、初診の予約を取るのは難しかったですが、幸運にも私は発達障害や精神科分野で知られている大学病院に通うことができました。

    私が通院していたのは大学病院だったこともあり、様々な検査を受けました。心理検査や知能検査はもちろんのこと、脳波の検査、など、細かなチェックが行われました。

    受診の際、先生からは「広汎性発達障害」と言われていました。しかし、しばらく通院していたものの、ある理由で通院ができなくなり、最終的には正式な診断を受けることなく、私の状態は「グレーゾーン」のままです。

    発達障害は誤診も多い?

    ASDとADHDの区別が難しく、発達障害と精神疾患が複雑に絡み合っていて、医師の知識や経験の不足が原因による誤診も多いと言われています。

    発達障害のASD(自閉症スペクトラム障害)とADHD(注意欠陥・多動性障害)は異なる障害ですが、表面的な症状に似ていることがあり、誤診を招くことがあります。

    一部の人々の中には、実際には発達障害ではないにもかかわらず、自分自身を発達障害と自己判断するケースがあります。こうした自己診断の背景には、発達障害と診断されれば何らかの困難から逃れられると考える心理が影響しているのかもしれません。

    私自身も、30代の頃、どうしようもなく苦しい状況にあったとき、「発達障害」と診断されれば、それを理由に逃げ道が見つかるのではないかと考えていたのかもしれません。しかし、どこかで「逃げるべき道は違うのではないか」との葛藤も抱えていました。

    その後、ふと自分の親が知的障害ではないかと思うようになりました。もし親が知的障害だったとしたら、私が子どものころから感じていた親に対する違和感がすべて腑に落ちるのです。そんな親にとって子育ては非常に難しかったでしょう。そう考えると、私自身の育てられ方に何か問題があったのではないか、そしてその結果として発達障害のような状態になってしまったのかもしれない、と思うようになりました。

    参考:発達障害はなぜ誤診されるのか

    繊細な人?HSPの本を読んだ

    近年、発達障害と似たような特性を持つ人々が増えてきていますが、実はそれが発達障害ではなく、HSP(Highly Sensitive Person:高度に敏感な人)である場合もあります。

    この本はHSPについて詳しく書かれているものでした。

    HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、非常に感受性が強く敏感な気質を持つ人のことを指します。

    • 生まれつきの性質で病気ではない
    • 環境や性格などの後天的な要因ではなく、先天的なもの
    • 統計的には人口の15%~20%がHSP
    • 一般的ではないため、周囲との共感が難しい
    • 自己嫌悪や生きづらさを感じることがある
    • 社交性がない
    • 心配性
    • 感覚過敏(音・光・におい、など)
    • 言葉を発するとき、何か行動にでるとき、慎重
    • 考えすぎて会話や雑談が苦手

    当てはまる部分もあるし、違うこともあります。

    まとめ

    近年、大人の発達障害(ASDやADHD)に対する認識が広まり、増加傾向にあると耳にします。私は医療関係者ではありませんが、こうした人たちは昔から存在していたのに診断されていなかっただけではないかと思います。また、話題になるにつれ、誤診のケースも増えているのかもしれません。

    職場で「発達障害かもしれない」と感じる人に出会うことが多く、現在の職場でもそのような人がいます。正直に言うと、その存在は非常に迷惑です。過去にも似た状況があり、その時は発達障害の疑いがある人が異動となって解決しました。

    今回のケースでは上司は「悪気がない」や「天然だから」とその人を許しています。私は、発達障害の疑いがある場合、立場のある人が受診をすすめるなどして、本人が自覚する必要がある考えます。人に迷惑をかけている自覚がないからといって許されるわけではなく、正しい対処方法を学んでほしいと思ってしまいます。

    最後に。私は派遣で働くようになってから、長期の仕事でも3年満了したことがありません。派遣先では人間関係で問題になることが多く、これには私自身にも何かしらの問題があると感じています。そもそも、週5日も働きたくないという気持ちがあり、無理をして働いているのかもしれません。これが、職場でのトラブルを引き起こす要因になっているのかもしれません。

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