MOS資格は恥ずかしいし役に立たない資格という理由やよくある疑問を解説

MOS(Microsoft Office Specialist)資格は、パソコンスキルが低い場合や、事務系の職種への転職を考える際に、資格取得を検討する人々にとって手軽な選択肢です。

しかし、MOS資格を取得することについて、一部の人々が疑念を抱くことがあります。

  • 履歴書に書くのは恥ずかしい
  • 役に立たない

といったネガティブな意見をインターネットで見つけるかもしれません。

この記事では、実際の受験体験を交えながら、MOS資格を受験するか悩んでいる人々が判断する際の手助けとなる情報を提供します。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)試験は、Microsoft Office製品のスキルを証明するための認定試験です。

目次

MOSが役に立たないという主張はなぜか

一部の人々がこのような主張をする理由には、以下のようなものがあります。

ネガティブな情報の理由
  • 資格取得しても実力が伴わない
  • 他の専門的IT系資格に比べると簡単すぎる
  • 受験料が安くない
  • バージョンアップのたびに新しい試験が出る
  • 目指す職種によって不要と言われることがある

資格取得しても実力が伴わない

MOS資格を持っているだけでは、その人の実際の能力や価値が伴わない可能性があります。

試験は基本的な操作や機能に焦点を当てているので、合格したからといって実務で必要なスキルや能力が身についたとは限りません。

他の専門的IT系資格に比べると簡単すぎる

他の専門的IT系資格に比べると、MOS資格の取得難易度が低く、基本的な操作や機能に焦点が当てられています。

そのため、より高度なスキルや専門知識が必要な他のIT系資格に比べると、価値があるのか疑問を持つ人もいるでしょう。

受験料が安くない

受験費用は安くありません。

受験料は一般と上級で異なります。

受験料(税込)
  • 一般レベル:10,780円
  • 上級レベル(エキスパート):12,980円

受験者にとっては一定の負担となることもあります。

バージョンアップのたびに新しい試験が出る

マイクロソフト オフィス製品は製品のバージョンごとに異なる試験があり、バージョンアップが行われるたびに新しい試験が出ます。

ただし、資格の有効期限やバージョンの更新制度はありません。

新しいバージョンがリリースされた場合、試験を受ける必要があるかどうかに関係なく、新しいバージョンの学習をお勧めします。

目指す職種によって不要と言われることがある

どのような仕事でも、働いている会社や部署で取得必須という決まりがない限り、MOSの資格は必須ではありません。

しかし、IT業界やITの仕事でオフィス製品を使用する機会が多いため、MOS試験の勉強やは、仕事上有益なスキルを身に付けるために役立つと考えられます。

実際に、過去にITエンジニア職の方で非効率的なエクセルの使い方による問題に直面した経験が何度もあります。このような理由もあり、MOS試験の勉強をお勧めします。

MOSは有用な資格である理由

MOS資格の受験には、否定的な意見も多くあります。しかし、私個人の意見としては、MOS試験の勉強と受験により、基本操作が身くので意味があると思います。

MOS試験を受験することで、Microsoft Word、Excel、PowerPointなどのアプリケーションに関するスキルを身につけることができます。

MOSの合格基準は公開されていませんが、1000点満点で550点~850点の範囲と言われています。(公式サイトの情報より)

有効な資格である理由
  • 基本操作が身につき効率の良い操作ができるようになる
  • 転職で優位性をもつことができる
  • 自己成長やスキルアップにつながる

基本操作が身につき効率の良い操作ができるようになる

何となく操作していると使えてしまうオフィスですが、実は非効率的だったり、間違っていることはよくあります。

オフィス製品を効率的に使うためには、正しい知識と技能が必要です。

間違った使い方や非効率的な操作は、業務の生産性を低下させるだけでなく、時間やコストの無駄にもつながります。

転職で優位性をもつこともできる

転職においても、MOS資格を持っていることで優位性を持つことができる可能性があります。

私の転職経験上、MOS資格について詳しく知らない面接担当者は意外といて、MOSがスゴイ高度な資格と勘違いする方もいました。

自己成長やスキルアップにつながる

MOS資格を持つことで、自己啓発のためのスキルアップにも役立ちます。MOS資格取得は、将来のキャリアアップにつながることもあります。

MOS試験は、一般レベルと上級レベルの試験があり、受験者のレベルに合わせて受験が可能です。

MOS資格受験の実際の体験談:合格への道のりと勉強方法

テキスト通り勉強し、模試試験を繰り返すだけでもスキルが身につき、そして合格可能な試験です。

資格の勉強によって基本の勉強ができ、効率よくオフィスを使えるようになります。

私の20代のときの受験体験談

私がはじめて受験したときは、名称がMOUS(Microsoft Office User Specialist)のときでバージョンは2002でした。

学習時間は1日1~2時間、2週間で合格しました。

MOS資格以前に、パソコンスクールで80万円費やした経験があります。正直これは、恥な体験談です。MOS資格は、独学で十分合格できます。

私はMOS資格を取ったことで、転職に役立った経験があります。当時、転職で困っていて、MOSを取得したことにより、仕事が決まったことがありました。

私だけでなく、知り合いや身内でも私と同じように、MOS資格取得後にIT転職に役立ったという話があります。

私が初めてMOS資格を取得したのは、今から20年以上も前ですが、新しいバージョンがリリースされたときは、MOSの資格本を購入して再勉強しています。

2020年、久しぶりにMOS試験を2つ受験しましたので、その時の記録を紹介します。

MOS・Access2016の受験体験談

過去に受験したことがありましたが、バージョン違いのため受験しました。

試験はCBT(Computer Based Testing・コンピュータを使った実技試験)で実施し、結果は受験後すぐにわかります。

試験概要

  • 試験時間:50分
  • 受験料:10,780円(税込)
    ※学割の場合は8,580円

現在、Accessは上級に変更され、受験料は12,980円です。

試験申し込み

オデッセイのMOSの公式サイトから試験会場を探し、申し込みします。

試験会場は自分で選べます。

ネット上で空き情報を確認できる会場もあれば、電話で問合せしないとわからない会場もあります。

私はオデッセイ テスティング センターで予約しました。

受験料の支払いは、クレジットカード払いまたは銀行振り込み。申し込みが完了すると、メールで「受験票」が送られてきます。受験日までに受験者IDとパスワードを登録する必要があります。

受験当日・受付

オデッセイ テスティング センター 有楽町店

選んだ受験会場は、「オデッセイ テスティング センター 有楽町店」でした。

受付には誰もおらず、迷いました。

受付に置いてあった受験受付表に名前を書き、椅子に座って待ちます。

受験当日・受験

事前にメールで案内のあった「集合時間」になると、受付担当者が奥から来ました。

受付で身分証明証をみせ、クリアファイルに入った案内とロッカーのカギを渡されます。Accsessは、注意事項が多いです。

案内を読んだら、持ち物をロッカーに入れます。試験で持っていけるのは、ハンカチ、ティッシュ、メガネ、受験者IDとパスワードを書いたメモのみ。

世間的に外出自粛中の時期だったっため、席は1つずつ空きをとっていました。

メモした受験者IDとパスワードを入力後、案内係を呼びます。試験の説明を読んでから試験スタート。

試験は、残り時間5分で終わりにしました。

途中で迷った問題がいくつかありました。

迷ったこと

学習で使っていたテキストの模擬試験では、問題文にテーブルやクエリを閉じるという指示がありますが、試験ではいくつかの問題でその指示がありませんでした。

閉じろと指示がある問題文もあるため、どうしていいのか迷いました。テーブルを開けたまま次へ行くのか迷ったものもあるし、開けたままだと次の問題を回答できないので閉じるしかないものもあり。

受験当日・結果

試験が終わるとすぐに結果が画面に表示されます。結果は満点でした。試験結果は、印刷したものをもらえます。

受験者IDを登録した「certiport」でも試験結果をみれます。結果はPDFでダウンロードすることも可能。

MOS試験結果

これは過去に受験したときの結果です。2週間の学習で9割弱の正解でした。

MOS

過去に受けたのは2003年頃で、MOSではなく、MOUS(Microsoft Office User Specialist)という名前でした。

デジタル認定証を印刷することもできます。

デジタル認定証

合格認定書が届いた

受験日から1か月と2日後に、郵送で合格認定書が届きました。

Exel365&2019の受験体験談

試験の申し込みは、オッデセイ有楽町に申込しました。時間は平日に休む予定があり、その日の午後にしました。

受験当日・受付

受付開始時間の30分前に到着しました。

丸の内

平日だったからか、受付には私以外に1人のみでした。

受験当日・受験

試験時間は50分。問題文の文字に下線がある場合、クリックするとコピーできるため入力ミスを防げて安心。

受験問題は、試験勉強で利用したFOM出版の模試試験より簡単でした。

迷った問題

1問だけ迷った問題があり、間違えて操作してしまいました。間違えた問題は、条件付き書式でアイコンセットのアイコンを誤って選択しました。

条件付き書式でアイコンセット

[ ルールのクリア ] >[ シート全体からルールをクリア ]の操作後、正しいアイコンを選択しました。

条件付き書式でアイコンセット

受験当日・試験結果

結果は満点でした。誤った問題は、設定をクリアする操作で問題なかったようです。

MOS試験結果

これは過去に受けたときの結果レポートです。2週間の学習で9割弱の正解でした。

ばん

履歴書の資格欄欄が空欄の人におすすめ

MicrosoftOfficeUserSpecialistExcel2002の試験結果レポート

試験が終わった15分後に「おめでとうございます!マイクロソフト認定資格試験に合格しました。」という件名のメールを受信。Access2016のときはこのメールの受信なし。

メールで合格通知

デジタル証明証は、MOSの項目に追加されています。

デジタル証明証・MOSの項目に追加される

合格認定書が届いた

受験日から1か月と8日後に、郵送で合格認定書が届きました。

MOS合格認定書

おすすめの試験対策方法

私の勉強方法は毎回同じです。

FOM出版・MOSのテキスト

MOS・Access2016

使用したのはテキスト1冊のみ。FOM出版のテキストは模試試験があり、これを何度も繰り返し解くと身につきます。

模試試験は、ゲーム感覚で楽しいです。

学習した時間

「体験談」にも記載していますが、はじめての受験で学習時間は1日1~2時間、2週間で合格しました。

再受験では、テキスト学習に5時間、模試試験に15時間くらいでした。

私の場合の試験申し込み時期の目安は、模試試験を繰り返し実施し、暗記するくらいになったときです。

まとめ

本記事では、「MOS資格は履歴書に書くと恥ずかしい」や「MOS資格は役に立たない」という意見に対し、その理由やよくある疑問、MOS試験受験の体験談とおすすめの試験対策方法を紹介しました。

実際にMOS資格を取得することで、転職で有利になったり、派遣社員の仕事が決まりやすかったり、自己成長やスキルアップにつながることができます

MOS資格は、マイクロソフトオフィス製品を使った業務に必要なスキルを証明する資格であり、現代のビジネスシーンにおいては有用です。

私の経験では、情報システム部門の管理職には、ITに関してそこまで知り尽くしていない人も意外といたことです。面接時には総務や人事担当者も対応することがほとんどで、「MOS資格」は難しい試験と思われたことが何度もありました。

IT初学者で、履歴書に書く資格が全くない!というような人にもおすすめの資格です。

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